稀少な焙煎技術 —

ヤ式焙煎邸では、世の中の焙煎珈琲豆 流通量の1%未満とも言われる稀少な焙煎技術「ダブルロースト製法(以下、ダブル焙煎)」を行っております。その文字の通り、2回の工程に分けて狙いの焙煎度合いまで焼き上げる焙煎技術です。

なぜ稀少なのか...

その最大の理由は、なんといっても手間がかかること。一般的なシングル焙煎(1回で狙いの焙煎度合いまで焼き上げる方法)の2倍以上の手間と時間がかかります。つまり同じ時間で出来高が半分ですから、提供する側(店)としては生産効率という点でのデメリットが大きいわけです。

焙煎はコーヒーの味わいに対して大きな影響力を持っています。生豆の個性を活かすもころすも、コーヒーの性格を決めるのも焙煎技術が舵を取っています。同じ生豆を使っても焙煎技術が異なれば全く別の場所へ行き着くことになるんです。

ダブル焙煎で焼き上げた珈琲は、角がとれたマイルドな味わいに仕上がるのが特徴。ダブル焙煎でしか出せない味わいがあるのです。これが当店がダブル焙煎にこだわり続けている理由です。

 

こだわりの焙煎

1回目はライトロースト程度まで火を通し、一度落として常温まで冷却します。どうしても生豆に含まれる水分量には差があるもので、それが焼きムラ、ひいては珈琲の味のムラの要因になってしまいます。一度低温でじっくりと火を通すことで豆同士の水分量を整えて品質の安定化を実現し、豆の芯までしっかりと熱を浸透させることで豆が持つ個性を最大限に引き出していきます。

2回目は強火で一気にフルシティロースト(中煎り+)まで焼き上げます。ここで酸味を抑えつつしっかりとした苦味とコクを入れていきます。

焼き上がった豆は一粒一粒がしっかりふっくらと膨らんで、豆面(まめづら)の良い珈琲豆へと生まれ変わります。その味わいは、酸味控えめでコクとしっかりした苦味を味わえるも後味はスッと着地するような、何杯 口に運んでも重たくならない飲み口となっています。

珈琲にこだわりのある方にこそ是非一度体験いただきたい一杯。

貴方の新しい珈琲ライフがここから —