FOR THE BEST COFFEE
焙煎珈琲豆は「生もの」であり、焙煎直後から熟成と鮮度劣化が同時に進行していきます。
そんな珈琲豆の飲み頃はいつなのか。
最高の珈琲ライフのために大切な「保存方法」とは...
熟成期間と鮮度劣化
繰り返しとなりますが、焙煎珈琲豆は「生もの」であるということを忘れてはいけません。
焙煎珈琲は焙煎直後から【熟成】と【鮮度劣化】が同時に進行します。
焙煎後おおよそ2週間は熟成速度の方が上回っている状態であり、徐々に炭酸ガスが落ち着きつつ味わいに深みが増していきます。つまりこの間が熟成期間となります。ただし焙煎直後は豆内に残る炭酸ガスの量が多くて抽出した味わいに落ち着きがないため、焙煎後3日目からが飲み頃と考えています。
しかし焙煎後2週間以降は時間の経過とともに鮮度は確実に落ちていきます。といっても生鮮食品とは違い、腐って健康に悪影響が出るということはありません。「美味しさを損ねていく」ということです。
一般的に焙煎豆の賞味期限は表示上、焙煎日から30〜60日間で記載されることが多いです(当店の場合は30日)。もちろんそれを超えたからといって飲めなくなるわけではありません。あくまで「賞味期限」です。
先述の通り、熟成後に鮮度が落ちていくのは避けられないことではありますが、実はその進行速度は保存方法次第で速くもなり、遅くもできるのです。つまり、焙煎技術が最高の珈琲のスタートラインに立つために不可欠な要素であることは変わりませんが、その後の保存環境によって左右される幅が結構あるんです。

では、鮮度劣化に影響する要素は何か。
大きく4要素で「空気 (酸素)」「湿気」「光」「温度 」です。食品表示に定型文のように ”直射日光、高温多湿を避けて保存してください” と記載されるのはこのためです。個人的には4要素の中でも「空気 (酸素)」「湿気」が抜きん出ていると考えています。
最適な保存方法
そこで当店が最もおすすめする保存方法は、
- 袋の中の空気をなるべく抜いて
- 豆のまま 冷凍庫で保管
です。 これが豆を熟成させつつ鮮度劣化を限りなく遅らせる方法だと考えています。2ヶ月は鮮度良い状態をキープすることができます。
家電メーカやモデルによっても異なりますが、一般的に冷蔵庫よりも冷凍庫の方が湿度が低く、湿気に対する優位性があります。また、粉にしてしまうと、空気に触れる面積が増えることで一気に劣化が進みます。よって「豆のまま」です。
粉に挽くのは飲む直前でいいです。(冷凍庫から出してすぐ挽くのはよくないという説もよく言われますが、経験的には体感できる差は生まれないので問題ありません。)一つだけ注意すべき点は、冷凍庫から出す際に室温との温度差で豆表面に結露が発生するため、なるべく短時間で冷凍庫に戻すようにする、もしくは、使う量しか外に出さないというのが得策です。

当店は徹底した鮮度管理のもとで発送いたします。到着する頃にちょうど熟成が良い感じに進み出している頃合いですので、すぐにお愉しみいただくことができます。その後は常温保管でも構いませんが、冷凍庫で保管していただければ約2ヶ月は鮮度良く美味しい状態を保てるので、そちらをおすすめします。
